オーストラリア遠征の撮影機材ですが、いつも使っているε130D(βSGR)を持っていくことにしました。

ジェットスターの機内持ち込みの場合、重さは7キロ以内、大きさは56×36×23cmです。ε130D(βSGR)は重量5.5キロで重さは規格内ですし、接眼筒を外せば、大きさも規格内に収まるので、ε130Dは物理的には飛行機の機内持ち込みで持って行けます。反射系の望遠鏡は光軸が狂いやすいので、乱暴に扱われる可能性のある預け荷物ではなく、機内持ち込みのほうが安全だと思いました。

当初,遠征用の機材を別に調達するつもりでしたが、費用もかかることですし、εが大きさ制限内に収まることに気づいてからは、これを何とか持って行く方向で準備しようと心に決めました。

ただ、他のパーツを含めると、普段のままでは重すぎて持っていけないので、軽量化が必要でしたジェットスターの場合、オプションで預け荷物の重量は増やせますが、それでも最大で40キロまでです。赤道儀はEM200を使っていますが、より軽量の赤道儀でも撮影できなくはないと思いますが、安定して撮影しようとするとEM200クラスの剛性を持った赤道儀が必要で、これは外せないと思いました。
 
(カメラ)
普段は冷却CCD (FLI ML16200)を使っていますが、重いので今回はあきらめました。代わりに、Canon EOS 6D(HKIR)を持っていくことにしました。今回は比較的明るい天体が対象なので、これで十分です。
 
また、カメラの取り付け位置ですが、もともとは赤道儀から見て外側に付けるようにしていました。
イメージ 1


ただ、そうすると重心が外側になって、より重いバランスウエイトが必要になってきます。そこで、カメラを内側に取り付けるようにしました。
イメージ 2

ただ赤緯軸と平行にすると、カメラと赤道儀が干渉するので、カメラの光軸は赤緯軸に対して45度にしました。こうするとスパイダーの光条がになります。光条ががいいか×がいいか、好みの問題があり意見が分かれるところですが、ちなみに私は“どちらでもいい派”です。
 
また鏡筒と赤道儀はアリガタ・アリミゾでつながっていましたが、これも取っ払い、鏡筒バンドを赤道儀に直付けしました。こうすることで、鏡筒の重心をさらに赤経軸に近づけることができます。
 
このようにすることで、バランスウエイトは、以前の半分以下の5キロでバランスが取れるようになりました。
 
(バランスウエイト)
5kgまで減らしたとはいえ、ただの鉄の塊なので出来たら持っていきたくないですね。色々検討して、最終的に、アマゾンで見つけた、Manfrottoスモールサンドバッグというのを使うことにしました。
イメージ 3

もともと屋外での映画撮影で三脚などを安定させるためのもので、両側に2つ袋が付いており、名前の通りそこに砂や石を入れて重しとして使うものです。実際、庭の砂利をいれて測ってみると6キロくらいは十分入ることがわかりました。袋自体は300グラムくらいなので、これだけで相当軽量化になります。
イメージ 4

ウエイト軸への取り付けですが、袋の裏とウエイト軸に貼ったマジックテープで取り付けることにしました。もちろんEM200本体のウエイト軸に直接張ってしまうと、はがすのに困りますので、コスモ工房さんの延長シャフトを使っています。一見頼りなさそうに見えますが、実際にはかなり傾斜がきつくなっても持ちこたえてくれ、ガイド中にずれ落ちるようなことはありませんでした。
 
(三脚)
EM200の三脚ですが、これも思い切って短くすることにしました。石突きもろともバッサリ。よく考えると石突きはビスで三脚の木部分に固定されているだけなので、強度的には不要なものかと。実際使ってみて問題になるようなことはありませんでした。石突きを除くだけでも1キロくらいの軽量化になります。
イメージ 5
30年来使ってきたもので大分いたんでいたので、工作ついでに表面をきれいに磨いてニスで塗装。

(PC)
それまで使っていたWin7マシンはそれだけで3キロ近くあったので、この際新調することに。Fujitsuの軽量PCを購入しました。本体770gです。
イメージ 6
機内持ち込みの3キロプラスのオプションをつけることにしたので、PCとカメラ・レンズを1つの荷物にまとめて持ち込むことができます。ただこのPC、他のところで思いもしない問題を起こすことになります。

③「荷物の梱包」編へ